先日、スーパーでのこと。
普通に、買い物をしていた。 ちょうどお菓子コーナーで、選んでいた時 ――
ドン、と勢いよくぶつかられた。
端っこによっていたし、横には通れる隙間も十分ある。
私は思った。
―― これがかの有名なぶつかりおじさんか!!!
それからの行動は早かった。
白のTシャツ、中年、中肉中背……特徴的なぶつかりおじさんの後ろを、一定の距離をあけて追いかける。
さながら、アイドルのおっかけである。
おっさんが別の売り場に行けば、そちらに向かう。
常に、彼の視界の端にはいるように位置取り、買い物も忘れず、選んでるふりをし、偶然を装う。
やがて彼は、こちらをチラチラと確認し、挙動不審にウロウロし、
慌てる様にレジに向かっていった。
私は思った。
―― きょどるくらいなら、やらなきゃいいのに。
相手が悪かったな、おっさん。
またのご利用、心よりお待ち申し上げてやるぜ。